薪ストーブの燃料

薪ストーブの燃料は、もちろん薪!

薪に突き刺さった斧

石油でも灯油でもなく「薪」が燃料となります。

暖炉を作動させるにはエアコンやコタツのように電力を使うのか、答えはノーです。 では石油ストーブと同じように石油を使うのか、これもノーです。 薪ストーブを稼動させるには薪を使うのが正解で、これは世界共通です。 どうやって入手するのか、コンビニには売っていないし近所に薪屋があるって話も 聞かない、看板も見たことない、だからわからない、という人ばかりだと思われ ますが、暖炉を用意してくれた所に相談すれば解決するでしょう。 注文住宅を新築したのならそこでお世話になった工務店やハウスメーカーに、 築18年の木造住宅を暖炉のあるお家にリフォームしたのなら工事を請負ってくれた ハウスメーカーや工務店に薪の調達先を教えてもらえばいいだけの話です。 暖炉は平均して年間に200束の薪を消費するので、その料金も確認しておくと 維持費の目安もわかるので安心感も得られるでしょう。 お金がもったいないし買いたくない、自分でなんとかしたいのなら自宅のお庭で 薪割りをしてもいいかもしれません。 完成品を購入すれば手間もかからないしお手軽ですが、製作する過程も楽しみたい とお考えになる方もわりかし多いようです。 ただし保存場所も合わせて結構なスペースを必要としますし、ガレージに余裕が なければ素直に薪を買ってしまったほうが早そうです。 冬が来る前にある程度の数をまとめて保存することになりますし、暖炉の脇に 置いておける量は限られていますから、保存場所もバカにはなりません。 それプラス薪製作のエリアもなければならないので、庭やガレージが窮屈なご家庭 だと自宅で薪割りは難しいでしょう。 乾燥している状態ならばすぐに燃やせますが、伐採したての木材は割っても即座に 燃料として使用することができない点も注意です。 薪生産用にお庭に植木をして育ったら切り倒して割って使おうとする場合ですが、 2年ほど乾燥させなければまともに使えません。 つまり再来年までどこかに安置させる必要が生じるのです。 それが可能なだけの敷地があれば自作の薪でストーブを稼動させるのも楽しそう ですが、無理っぽければ割られたヤツを買って使いましょう。 保存方法ですがあまり密封しないほうがよく、カビが生えないようにそこそこに 風通しの良い場所に優しく置いておきます。 雨に濡らしてはいけないので野外ではなく、倉庫やガレージ、屋根裏部屋などの 暗がりが適しているでしょう。 使用後の薪ですが、灰はそんなに出ないのですが暖炉の中に溜ってきたら取り除いて お庭に埋めるなどの方法で処分してしまいましょう。 だいたい2センチから3センチだけ炉床に残しておけばオッケーです。 それをオーバーするようなら処分しますが、そこはアバウトで問題ありません。 注意点は火が消えているように見えても完全に冷め切ってはいないこともあるので、 燃え残りが存在しているかもしれないと用心して扱うことです。 ただの灰だから、と薪ストーブから紙コップに移してキッチンのテーブルの上に 置いておく、なんてことは絶対にしてはなりません。 くすぶっていた火種が息を吹き返し、火事の原因になる危険もあります。 発火するかもしれないので不燃性の器を使うようにしましょう。 薪ストーブから炎が姿を消して10分以上も経っているから大丈夫だろう、なんて 甘い考えで灰を扱うと大火傷をしてしまうかもしれません。 灰の扱いにはくれぐれも慎重に行動し、子供に任せたりしないようにしましょう。 春が来てしばらくは暖炉を使わない時期になっても、雰囲気作りもありますし2センチ 位は灰を残しておきましょう。 不都合があれば別ですが、来年また使いますしそのままでオッケーです。 ちなみに灰は肥料として使うこともできます。